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ドン ペリニヨンは、ヴィンテージ シャンパーニュのみを生産することでも知られるが、長期に渡る熟成をへて、さらにそのポテンシャルを開花させる点においても特筆すべき存在である。

実に、最も若いヴィンテージで8年以上の熟成期間をへて世に送りだれる。だからこそ、味わい深く美味しい。そして今回、世界のNARISAWAとタッグを組んで展開されるこのエクスクルーシブな体験において供される「ドン ペリニヨン P2」は、16年という熟成の期間をへて我々のもとに届けられる、究極のシャンパーニュなのである。

この段階になると、ドン ペリニヨンの持つ味わいの奥行き、広がりが余すとこなく表現され、鮮烈なまでに我々の感覚を呼び覚ますのである。

この力強さの全容をあらわにした「ドン ペリニヨン P2」ワールドを余すところなく体感できるイベントが催されるという。

“P2.Meet the ultimate Dom Pérignon ”なる一軒の館が、期間限定で都内某所に出現。そして、『World Best Restaurant 50 2015』でアジア最高位である8位を獲得した「NARISAWA」の成澤由浩が料理を担当することとなった。

「食べ手には、自然の力を存分に吸収してほしい」と語る、GQでも度々登場の成澤シェフによる里山キュイジーヌと、フランスはシャンパーニュ地方の自然(その年毎の自然の恵みを反映する選りすぐりの葡萄)のポテンシャルを究極のレベルにまで凝縮させたドン ペリニヨン P2-1998のコラボレーション。

成澤シェフがドン ペリニヨン P2 のために考察を重ね創り出すまたとないガストロノミックな体験を、2週間の期間限定で登場する特別な空間で五感を研ぎ澄ませ、楽しみたい。

 

最高のギフティングとは? 別所哲也、「感謝の連鎖」を語る

感謝の連鎖

「ショートショート フィルムフェスティバル」は、アカデミー賞の公式映画祭をはじめ、世界のさまざまな映画シーンで知られる存在だ。ファウンダーの別所哲也氏によると、立ち上げ当初は”語り始めたらキリがない”ほど数多くの、悲喜こもごものエピソードがあったという。そして、当初からの“感謝の連鎖”が、いまの成功につながっているのではないか、という。

ジョニーウォーカー ブルーラベルがネット配信するショートフィルムの第2弾、「紳士の賭け事II」がここで思い起こされる。主演のジュード・ロウがイタリアの田舎の邸宅の納屋に眠っていた戦前のグランプリ・レーサー、”ドライエ135S”をドライブして、24時間以内にモンテカルロに到着できるかどうかの賭けに挑む、というのが、そのストーリー・ラインである。途中、ロウはさまざまなトラブルにあい、そのたびに見ず知らずの人に助けてもらって、ついにはゴールにたどり着く。「感謝」と「ギフティング」がモチーフとなったこのフィルムに関連して、別所哲也氏はみずからの経験をまじえて、語ってくれた。(NEXT PAGE)

1:00AM 「自分らしく過ごせる時間が始まる」 藤原ヒロシ

「ダラダラした時間を過ごすのが嫌いなんです。タイムリミットのある仕事は、だいたい締め切りより前に終わらせます。時間にはきっちりしているタイプだと思います」

クリエイティブ・ディレクターとして、ミュージシャンとして、あるいはプロデューサーとして。さまざまなスタンスで活躍を続ける藤原は、日々どんなふうに時間と付き合っているのだろうか?

「起床は、だいたい午前10時半。仕事は、だいたい午後からです。予定がある日は、いくつかミーティングをしたり、夕飯を食べたりして帰宅するのは午後11時くらい。ルーティンの仕事はないので、日々予定は異なりますね。昼間に作曲をしていることもありますし、夜中に誰かと会ったり、電話でカンファレンスコールをしていることもあります。海外とのやり取りも多いので、昼夜の区別があまりないんです」

いちばん自由で自分らしくいられるのは、深夜だという。

「完全に自分の時間と呼べるのは、午前1時くらいからですね。そこから朝5時くらいまでがひとりで自分の作業に没頭できる時間です。深夜にのんびりとした気分で作曲やデザインを行っています。デスクはないので、ソファでギターを弾いたり、ベッドでラップトップパソコンを使ったり。寝るのは、だいたい寝落ち(笑)。目が覚めたら、ラップトップが開いたまま置かれているので、それを閉じてもう一度寝るというのが朝の日課ですね」

そして朝起きると、部屋を見て驚くのだという。

「昨日片付けたはずなのに、譜面とかいろんなものがあちこちにとっちらかっている(笑)。夜中の時間は本当に自由に過ごしているから、そういうことを気にしないんですよ」(NEXT PAGE)

タグ・ホイヤー:カレラ キャリバー ホイヤー01【バーゼルワールド2015新作腕時計】

昨年のバーゼルで発表され、筆者自身も大いに期待を寄せていた新キャリバー、CH80がまだ発売に至っていない状況ですが、今回のバーゼルワールドにおいても、また全く新しいカレラが発表されました。

その姿はモダンでアバンギャルド、現代のタグ・ホイヤーらしいものに確かに見えますが、そのディテールは他ならぬ現タグ・ホイヤーCEOのビーバー氏が、ウブロにて文字通り大爆発させたビッグバン的なアプローチに満ちていることに気付いたのは筆者だけではないでしょう。

タグ・ホイヤー:カレラ キャリバー ホイヤー01

搭載されるキャリバー、ホイヤー01は、「エドワード・ホイヤーへのオマージュとしてホイヤーの名を冠した」とのことですが、これは写真を見る限りにおいては1887のローターやコラムホイールなどの目に付きやすい部品の意匠を変えただけのようにも見えます。

もっとも、変えなくていいものを無理に変える必要はないのですが、近年、度重なる技術革新を繰り返してきたタグ・ホイヤーにあって、そのホイヤー01という名前は期待を煽るに十分なものと思えるのです。

タグ・ホイヤー:カレラ キャリバー ホイヤー01

そのケースはチタニウムカーバイドコーティングが施されたステンレススチールで作られており、カレラの伝統的な3ピースケースではなく、12もの異なるパーツからなっているそうで「素材、色、加工、仕上げにおいて際限のない組み合わせが実現できるという点で、大きな可能性への扉を開くものです」、との説明に至っては、もはやウブロそのものと言っても良いでしょう。

どうも今回発表されたこのモデルについては、カレラ・アエロバンとでも名付けたほうが分かりやすいのでは、というのが私の偽らざる感想ではありますが、このウブロ的アプローチによって生まれたカレラは、それはそれで良い顔をしており、もちろんはじめに申し上げました通り、ホイヤーらしくも見える。

今や同じLVMHグループ内のシスターブランドであるホイヤーとウブロ、これらのプロダクトに共通点が増えてもなんら不思議は無く、逆にそれが何倍もの相乗効果を生むようになる可能性も大いに秘められている事に、何ら疑う余地はないのです。

タグ・ホイヤー:カレラ 100M Cal.18/Cal.6 39MM【バーゼルワールド2015新作腕時計】

1960年代、社運をかけて開発され、見事にホイヤーのフラッグシップにまで上り詰めたカレラ。

そんなカレラは、21世紀に不死鳥のように蘇り、再びフラッグシップの座へと返り咲きました。

そして今年もまた、新たなるカレラがバーゼルワールドにてお披露目されました。

今回、バーゼルワールドに発表されたのは2機種。

一方はスモールセコンド仕様、そしてもう一方は2レジスタークロノグラフ。

“ON A VINTAGE MOOD” とのキャッチフレーズ通り、いずれも歴史あるタイムピースのみが表現しうる、ビンテージテイストに溢れた新作となりました。

タグ・ホイヤー:カレラ 100M Cal.6 39MM

スモールセコンド仕様のモデルから見ていきましょう。

サンバーストのシルバーダイアルに、メタリックブルーのフランジとスモールセコンド、そしてフランジ部の60のインデックス、旧タイプのブランドロゴ、スモールセコンド針に配された、一際鮮烈な印象を与える赤。

まさに1969年登場のクロノマチック搭載機を彷彿とさせるカラーリングであり、その雰囲気はカレラならではのモダニズムを見事に継承したものと言えるでしょう。

さらに今回の新作に採用されたキャリバー6にはクロノメーターチューンが施されており、COSC公認の証、”CHRONOMETER”の表記が文字盤上12時位置に追加されている点も非常に印象的です。

タグ・ホイヤー:カレラ 100M Cal.18 39MM
そしてもう一点がキャリバー18を搭載したクロノグラフ。

こちらはマットシルバーにブラックのインダイアルという、モノトーンに抑えられたカラーリングが採用されています。

横に並んだ2つのインダイアルと6時位置のデイト表示の組み合わせというレイアウトは、まさに往年のクロノマチック搭載機と同じものであり、旧ロゴと共に機械式クロノグラフの華やかし時代の雰囲気を見事に再現していると言えるでしょう。

カレラにしては珍しいことに、この新作においてはダイアルの最外周にテレメーターが配されていますが、そのインデックスのフォントも1960年代を思わせるものであり、この時計のヴィンテージ・ムードを盛り上げています。

ここ数年、多くのメゾンにおいて緩やかにケースサイズの小型化が進んできている印象がありますが、この新しいカレラに採用されたのは39ミリ径のケースであり、タキメータークロノグラフに始まった新世代のカレラのクロノグラフの中では最小のものとなります。

カレラのようなスポーツウォッチが、本来の意味での道具として活かされていた時代の、筋肉質なタイムピースを彷彿とさせるこの新しいカレラが、今後市場でどのような動きを見せるのか、楽しみに思うのは筆者だけではないでしょう。

タグ・ホイヤーがグーグル、インテルと共にスイス・スマートウォッチのコラボレーションを発表【バーゼルワールド2015ニュース】

去年のアップル・ウォッチの発表に続いて今年2月にはスウォッチグループが3ヶ月以内にスマートウォッチを発売すると宣言、そして今年のSIHHにおいては、モンブランがウェアラブル端末付きのストラップを発表。

2015年のバーゼルワールドにおいてももちろん、留まる事を知らない開発精神を披露したタグ・ホイヤーでしたが、やはり最もセンセーショナルであったのは、同社とグーグル、そしてインテルの3社による突然のコラボレーションの発表でしょう。

しかし私が最も驚いたのは、インテルやグーグルではなく、ジャン・クロード・ビーバー氏がその場にいたことでした。

かつてブランパンを、オメガを、そしてウブロまでもを完全復活させ、機械式時計の復権を、そして今日のスイス時計業界の繁栄を支え続けてきたスーパーマン、ジャン・クロード・ビーバー氏。

彼がウブロのみならず、LVMHグループのウォッチ部門全般を統括するようになったという話は聞いて言いましたが、いつの間にそうなったのか、何とタグ・ホイヤーのCEOとして、その舞台に登場したのです。

タグ・ホイヤーの現ジェネラル・マネージャーであり、R&D部門を統括するギィ・セモン氏は、彼の主導によって機械式時計の動力伝達、調速、脱進の全てに革命を起こし、栄えあるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリの最高賞、「金の針賞」に輝きましたが、タグ・ホイヤーに入社する前は軍用のロケットを作っていたという彼の経歴から考えても、彼自身が機械式時計にこだわりを持ち続けることにあまり意味が感じられなかっただけに、タグ・ホイヤーも何かやるに違いないことだけは確信していたのですが、そこにスーパーヒーローであるビーバー氏が加わったことで、展開が一気に加速したとみていいでしょう。

ビーバー氏が動けば、必ず何かを成し遂げる、少なくとも今までに例外は無かったのです。

このプロジェクトは、タグ・ホイヤーのみならず、LVMHグループとして総力を挙げて取り組む、との宣言と見て良いでしょう。

そのバーゼルワールド初日の3月19日行われたプレゼンテーションには、ビーバー氏、セモン氏、そしてアンドロイド・ウエアのエンジニアリング・ディレクターであるデビッド・シングルトン氏、インテルのバイス・プレジデントであり、ジェネラル・マネージャーであるマイケル・ベル氏が加わり、グーグル、タグ・ホイヤー、インテル3社による、ラショー・ド・フォンの「ウォッチ・バレー」と「シリコン・バレー」のコラボレーションによるスマートウォッチの開発が宣言されたのです。

タグ・ホイヤー:アクアレーサー 300M クロノグラフ Cal.16/Cal.45【バーゼルワールド2015新作腕時計】

今回、2015年のバーゼルワールドに先行して、キャリバー16搭載のオートマチック・クロノグラフも新型に生まれ変わりました。

より安定感のあるデザインとインデックスへの墨入れを廃したベゼル、ケース形状ではなく、ディテールを詰めることによって上質な立体感を醸し出す試み、そして新型のH型リンク採用のブレスレットはベーシックモデルと共通であり、外装の進化は誰の目にも明らかと言えるでしょう。

アクアレーサーの持ち前の300m防水をはじめとするタフネスはしっかりと継承されており、タグ・ホイヤー自身もこの新作を「過酷な状況においても着用可能なクロノグラフ」と説明しています。

さらに新型のクロノグラフ、もう一点についても言及しなければならないでしょう。

それは新たに加わった、キャリバー45というムーブメントを搭載しています。

タグ・ホイヤー キャリバー 45

文字盤上3時位置にスモールセコンド、9時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計という、いわゆる横目の配置に加え、12時位置には2つのディスクで表示するラージデイトを備えている点が特徴的。

もちろんその外装は、他のアクアレーサーの新ラインナップ同様のグレードアップされたものです。

エントリー~ミドルレンジを代表するダイバークロノグラフとして、更なる進化を遂げたアクアレーサーは、タフなクロノグラフを求める方にとって、今まで以上に強力な選択肢となるでしょう。

タグ・ホイヤー:アクアレーサー 300M【2014新作腕時計】

2014年冬、タグ・ホイヤーはダーバーウォッチ・コレクションであるアクアレーサーのベーシックモデルを全面刷新しました。

ここに繰り返すまでもなく、ベーシックモデルの刷新は、その後のコレクション展開においてクオリティや意匠の統一性等に大きく影響を及ぼすものであり、重要なターニングポイントとなることも多いはずですが、今回の新型アクアレーサーに関するタグ・ホイヤーの情報発信は目立ったものがなく、意外に感じるものでした。

改めて公式サイトのアクアレーサーのページを眺めると、今日現在の段階でクロノグラフ系、500M系、そして300Mのアルミニウム・ベゼルのモデル以外の全18機種中8機種に及ぶモデルが新型となっている事が分かります。

今回はその刷新された8機種の中でも、最も高い人気を誇るアクアレーサー300M キャリバー5のスチールモデルを取り上げてみましょう。

タグ・ホイヤー:キャリバー5

その名の通りキャリバー5ということで、安定性、信頼性に優れる2824系自動巻ムーブメントはそのまま採用が続けられたようですが、その更なる外装の進化は是非ご注目いただきたいところと言えるでしょう。

新作を手にしてまず感じたのは、ベゼルのファセットが若干緩くなったのか、ケース全体がより平坦に感じられることでしょう。

腕時計のデザインにおいて「立体感」は非常に重要なファクターですが、新作においてはこの全体的な雰囲気でなく、細部の意匠をより進化させることで立体感に対するアプローチを行っているように見えます。

タグ・ホイヤー:アクアレーサー 300M キャリバー 5 自動巻ウォッチ 40.5MM ブラック ブレスレット ポリッシュ仕上げスチール製

例えばベゼル。

前作においても、そのシャープでデリケートなアウトラインは十分に観賞に値するものと感じていましたが、今回は面取りを大きく取ったことによって、よりエッジのシャープさが際立つようになったことに気づかされます。

また特徴的な12角形のベゼルについて、新作では12角形を15度回転させ、アクアレーサー伝統の意匠である6カ所の滑り止め、及び10分毎のインデックスが12角形の「角」の部分から「辺」の部分に移動、これによってより調和のとれたデザインとなったと感じるのは筆者だけではないでしょう。

また新作では10分毎に刻まれたアラビア数字インデックスへの墨入れが廃されましたが、これも加工精度の高さに自信がなければ出来ない変更と言えるでしょう。

パテック・フィリップ:アニュアルカレンダー クロノグラフ 5905P【バーゼルワールド2015新作腕時計】

同軸積算計と垂直クラッチを採用したクロノグラフ機構で、クロノグラフの新時代を開いたパテック フィリップのアニュアルカレンダークロノグラフ、5960。

その5960からクロノグラフ機構を排し、特徴的な曜、日、月の扇状の表示を引き継ぎながら、往年のセクターデザインを思わせる、長いバーインデックスを持つツートンの文字盤を与えられて登場したアニュアルカレンダーモデル、5205。

そして今回、この流れを継承したアニュアルカレンダークロノグラフ、5905が発表となりました。

パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-010パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-001

5205のセクターデザインを引き継ぎながら、その最外周にはクロノグラフの文字盤として明瞭なセカンド・トラックが刻まれ、5960譲りの6時位置のインダイアルには時積算計が排されて分積算計のみが配置されています。

パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-010パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-001

インダイアルの強い個性と高い判読性を併せ持つインデックスのデザインは、文字盤全体とのバランスにまで配慮が行き届いており、パテック フィリップの非凡なる美意識の高さを感じさせるとともに、その顔にクロノグラフらしい精密感を与えています。

パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-010パテックフィリップ 年次カレンダー搭載クロノグラフ5905Pモデル Ref. 5905P-001

また5960で見せたモダンデザインとは対照的な、セクターデザインに象徴されるアール・デコ調のクラシックな雰囲気に合わせて、スクエア・プッシャーを採用している点も見逃せません。

キャリバー CH 28-520 QA 24H フロント

5905は、5960のムーブメント、キャリバーCH 28-520 IRM QA 24Hを幾らかシンプルにしたキャリバーCH 28-520 QA 24H を搭載していますが、同社の卓越したセンスは5905に5960とは異なる付加価値を与える事に成功した、これは大いに評価されるべきではないでしょうか。

テック・フィリップ:カラトラバ パイロット トラベルタイム 5524

今年のバーゼルワールドにおいて、最も「高貴」なウォッチメゾン、パテック フィリップが、「らしからぬ」新作にて話題をまきました。

その名もカラトラバ パイロット トラベルタイム。

パテック・フィリップ カラトラバ パイロット トラベルタイム5524モデル

一見ブラックに見えるほどに深いブルーのダイアルに、20世紀初頭のタイムピースを思わせるフォントのアラビア数字によるアワーマーカー、そしてその外周に走るレイルウエイトラック。

ブルースチールフレームの夜光長短針、そして一見スモールセコンドに見える6時位置のインダイアルは、まるで第二次世界大戦時の軍用時計のようなたたずまいを見せています。

パテック・フィリップ カラトラバ パイロット トラベルタイム5524モデル

常に王様用の時計のみを作り続けてきた印象の強いパテック フィリップにあって、いわゆるツールウォッチとは全く縁がなかったのでは、と考えていたのですが、同社のプレスリリースによれば、「パテック フィリップにおけるパイロットウォッチの伝統へのオマージュであり、1930年代に制作され、パテック フィリップ・ミュージアムに展示されている2点のアワーアングルによるナビゲーション時計からインスピレーションを得ている」とのことです。

パテック・フィリップ カラトラバ パイロット トラベルタイム5524モデル

ともあれ、このダイアルデザインと、“PATEK PHILIPPE” のロゴが不釣り合いに見えて仕方がないのは筆者だけではないでしょう。

しかし当然、このメゾンがごく普通にこのタイプの時計を作るはずはありません。

42ミリ径の現代的なサイズ感を持つケースは、顔の印象からは想像がつきにくいホワイトゴールド製であり、そしてこれから伸びるラグが描く曲線はあくまで繊細かつ優雅であり、この時計がまぎれもない「カラトラバ」であることを物語っています。