グレース・ケリーに捧げた伝説的プリントをコンテンポラリーにアレンジ

2012年の秋冬シーズンに登場した「グッチ ニース」は、その名前からイメージされるように南仏海岸のリラックスした空気感にインスピレーションを得た、肩肘張らない洒脱なスタイルが魅力のライン。エレガントなフォルムにフレッシュなカラーリング、また、軽やかなキャンバス素材を用いるなど、抜け感のあるデザインが人気の理由だ。

特徴は馬具の幉(たずな)を思わせる“1、2、3”と番号をふられたレザーハンドルのデザインと、スパー(拍車)をモチーフにしたメタルディテール。シグネチャーアイコンの「ホースビット」が轡(くつわ)からインスピレーションを得たように、乗馬と深い関わりをもつグッチの伝統から生まれたデザインである。

GUCCI|グッチ 02
GUCCI|グッチ 03
この1月に登場する「グッチ ニース」の新作は、こちらもブランドの歴史を象徴する「フローラ」プリントに彩られたバッグとウォレット。色とりどりに描かれる繊細なボタニカルアートと、ライナーのパープルとのコントラストがじつに鮮やか。春夏シーズンにふさわしいフレッシュな魅力に溢れるアイテムが揃った。

1966年に誕生した「フローラ」プリントは、もともとモナコのグレース大公妃のために特別にデザインされたものである。レーニエ大公がミラノのグッチを訪れたさい、当時の当主であるロドルフォ・グッチがなにか贈り物をと考え、アーティストのヴィットリオ・アッコルネロにフラワーモチーフのスカーフを依頼。豊かな色彩と繊細なタッチで描かれる花々と昆虫のデッサンはこうして生まれたのだ。