1970年代のインダストリアルデザインがモチーフ

その姿を見て驚かされるのは、大型の横レクタンギュラーのスタイルである。横幅は62.75mmにもおよぶ。この大型ケースの約3分の1のスペースは、トゥールビヨンキャリッジを格納するスペースだ。

ケースの前後および右側面はサファイアクリスタルで覆われたシースルーとなっており、その精緻な動作をどこからでも鑑賞できる。また、時刻表示部分の6時位置底面には、90時間におよぶ長大なパワーリザーブのインディケーターが配されるなど、機能の高さとユニークさに事欠かない。

このダイナミックなデザインは、1970年代の家電製品やトラベルウォッチに着想を得ており、「アンジェラスが操業を停止せず、独創的な時計を作り続けていたら」という仮定に立って開発が進められたという。それゆえ、アヴァンギャルドななかに、どことなく懐かしさを感じさせる印象があり、伝統ある名門ブランドの復活を告げるにふさわしい時計となっている。