王道時計に似合う一着は伝統の職人仕立て

それは間違いなく伝統へのリスペクトです。長い年月を掛けて熟成を重ね、研ぎ澄ますことで完成した機構やスタイルへの憧れと敬意。そういった思いが高級時計を手に取る理由ではないでしょうか。であるなら正統派のドレスウオッチを身に着けるときには、それらの伝統に敬意を表した身繕いを実践したいものです。

では、正統派のドレスウオッチに合わせるべき服装は何がベストでしょうか? 男性であるなら間違いなくテイラードのスーツでしょう。しかし昨今はテイラードを謳いながら、正統派ならざるスーツも少なくありません。たとえば華美なモードスーツ。そしてビジネス用ですが極端に短丈のスーツなども、本格時計の品位にそぐわないものです。正統派スタイルにこだわるなら、ヒップを覆うレギュラー丈の上着はもとより、高級な素材使いと職人仕立てを貫いた英国調スーツから選びたいもの。理想的にはオーダーメイドとなりますが、買い方を吟味すれば必ずしも〝誂え〞でなくても問題ありません。