地板をケースに一体化させて高い剛性と耐衝撃性を実現

最新作は、ムーブメントの地板にカーボンTPT®を使用しています。この素材は、最大でも30ミクロン程度のカーボンファイバーの層を何層も重ねて作られたもの。これにレジンを染み込ませ、特殊な機械を使って45度ずらしながら重ねていきます。その後、120度に加熱して6バールの圧力をかけ、部品の形状に加工していくのです。

微小なヒビや割れに強いカーボンTPT®をスケルトン状に成型するため、機械加工技術の粋を結集。こうしてできた地板をベゼルと裏蓋に直接取り付けるような構造で、高い剛性と耐衝撃性を実現しています。

こうした設計は、レーシングカーのモノコック構造を踏まえたもの。「身に着けるF1マシン」と形容されるリシャール・ミルの真骨頂と言えます。