[アイコニックピースの肖像 29] リシャール・ミル トゥールビヨン ①

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2001年のブランドローンチ以来、
高級時計業界を席巻してきたリシャール・ミル。
目を惹くのは斬新なデザイン、途方もない高価格、
そして大胆なマーケティングだが、躍進の理由は別にある。
リシャール・ミルの核にあるもの作りの哲学を、
同社の代表作であるトゥールビヨンを通して俯瞰することにしたい。

 

先端ウォッ チメーカー R&D最前線 / 2016年03月号(No.62)

急速に成長を遂げた後、猛烈な勢いで成熟しつつある現代の時計市場。

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その時計産業をリードする各社は今、相反するアジェンダに向き合っているに違いない。
より多くの時計愛好家や消費者を引き付け、彼らに驚きを与えるため、
どこよりも“革新的”で“独創的”なプロダクトを追求する一方、
ますます審美眼が陶冶され、要求水準が厳しくなる
多くの消費者やユーザーを納得させるために、
いかにして“信頼性”と“安心感”を担保するのか?
機械式時計という複雑かつ緻密な“工業製品”の精度を上げ、付加価値を一層高めるため、
各社が格闘する“独創性”と“信頼性”の相剋の現場=“R&D”の最前線をリポートする。

 

日本伝統の漆蒔絵技術とスイス伝統の機械式時計技術の融合から

毎年、手仕事による芸術と自らの芸術的な時計技術を融合させたアートな時計コレクション「メティエダール(職人の手仕事による芸術、という意味)」を発表しているヴァシュロン・コンスタンタン。今年のテーマは「蒔絵」。そしてコラボレーション・パートナーとして1611年創業の京都の漆器製造元「象彦」が選ばれた。合わせて600年の歴史を持つ2つの偉大なメゾンのコラボレーションから生まれた「腕に着ける芸術品」は、3本のセットで全世界20セットのみ販売される。なお搭載ムーブメントは、手巻きの1955にも使われているキャリバー1003のスケルトンバージョンである。

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すべて手巻き、直径40mm。写真左から、ピンクゴールドケース(梅と鶯)、ピンクゴールドケース(松と鶴)、ホワイトゴールドケース(竹と雀)。3本セットで2772万円(予価)、2010春発売予定

十八番の分野で世界を唸らせる新作が続々

ピアジェほど多様なイメージをもつウォッチブランドはめずらしい。ピアジェといえばやはり、ハリウッドスターをはじめとするセレブリティが映画祭などのイベントで身に着ける、ダイヤモンドなどの宝石やゴールド素材を贅沢に使ったハイジュエリーやウォッチの、きらびやかなイメージが浮かぶことだろう。

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しかし時計愛好家にとってピアジェといえば、何よりも素晴らしい機械式&クォーツムーブメント、とくに超薄型の機械式ムーブメントを得意とする「スイス屈指のマニュファクチュール」なのである。今年は昨年に引きつづき、どちらのイメージにおいても期待を裏切らない、秀逸なコレクションが登場した。

 いちばんのトピックは何といっても、同社が1960年に開発し当時、世界自動巻きで世界最薄の2.3mmを実現し、今もなお現役で使いつづけられている超薄型自動巻きムーブメントの名品「キャリバー12P」の誕生50周年を記念した新型自動巻きムーブメント「キャリバー1200P」搭載の2針モデル。そしておなじ基本仕様をもつスモールセコンド付きの「キャリバー1208P」を搭載したレギュラーモデルだ。いずれも現在自動巻きで世界最薄ケース厚のモデルが登場したこと。その薄さと美しさは感動的である。

トゥールビヨンにくわえて、レトログラード・デイト機構を搭載

まるで空中に浮いているように見える、1分間に1回転する12時位置のトゥールビヨンで2008年のS.I.H.H.の話題をさらった「ポルトギーゼ・トゥールビヨン・ミステール」の後継・発展モデル。トゥールビヨンと3時位置のパワーリザーブ・インジケーターにくわえ、7時と8時のインデックスのあいだに回転軸をもつレトログラード・デイト機構をあらたに搭載。レトログラード針は1日から31日を表示し、31日から1日を迎えたときに自動的に1日にリセットされる。特筆すべきは、小の月や2月に必要になる日付の早送りをはじめ、すべての操作がリュウズひとつで可能なこと。またあらたにレトログラード・デイト表示機構を追加しながら、「トゥールビヨン・ミステール」同様に7日間のロングパワーリザーブ(フル巻き上げ状態なら静止状態でも高い精度で7日間は動きつづける)を実現している点もすばらしい。

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自動巻き、レッドゴールドケース、アリゲーターストラップ、シースルーバック、ケース径44.2mm、1045万8000円、2010年夏発売予定。

アイコニックで存在感のあるジュエリーを贈り合いたい

存在感のあるジュエリーを贈り合いたい

グッチのアイコンのひとつであるオリジナルGGパターンがエンボス加工されたリングは、シンセティックコランダムの独特のブラックにホワイトゴールドのラインが効いたシックなデザイン。ちなみにシンセティックコランダムとは軽く、また強度が強いので飛行機の圧力隔壁にも使用されるほど。傷になりにくいのが特長なのでブラックジュエリーになじみのない人にもぜひおすすめしたい。幅の細いタイプは男性のピンキーリングとして、また幅違いでペアでつけてもいい。

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ブラックルテニウムのツヤ感が品格をかもし出すブラックジュエリーは、ファッションショーで発表されて以来、絶大な人気を得ていまでは定番となった、グッチのメンズジュエリーを代表するアイテム。またおなじデザインでやや小ぶりなシルバーのタイプもあり、女性とさりげなくペアでつけられるのも魅力。同シリーズではリングも展開している。

加速度センサーを搭載し、機能性を進化させた一本

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一方、セイコーインスツルのスポーツウォッチ「SOMA」からも新作「RunOne 300PACE(ランワン300ペース)」が登場。個々のペースを守りながら距離を伸ばしていく長時間のランニングは、自分の走行距離やスピードなどをきちんと把握しておくことも大切な作業。ニューモデルでは従来のクロノグラフ機能にくわえ、新たに歩数計測が可能な加速度センサーを搭載することで推定スピードやペース、推定走行距離を走りながら確認できるようになった。あらかじめ歩幅や体重を設定しておけば、個々のスピードやペース、消費カロリーをリアルタイムで表示してくれる仕組みだ。ディスプレイもランナーに見やすい30度に傾いた大型サイズのLCD表示。走行ペースの状態をグラフィックで見ることができるので、ランニングにもいっそう励みが出るうれしい一本だ。

ベスト販売代表取締役社長 石田憲孝 選

「実用とは“使う”こと。使わないもの、ただ飾っておくもの、必要以上に丁寧に扱わなくてはいけないものを“実用”とは思いません」

本企画の選者を依頼するにあたり、石田さんが実用時計を選ぶとき手にする回数が多いものこそが「もっとも実用的な時計」になるだろうとGQ JAPAN編集部でも予想していた。そこに価格の制約やカテゴリーの枠は不要ゆえ、自由な石田さんの感性を望んだのだ。

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「現実的にこの企画を熟考したら、頭に浮かぶ時計は“ロレックス”なのかもしれません。ちなみに“Gショック”はノミネートに入れませんでしたが、もし時計としてふくむなら、実用時計ナンバー1だと思います」
そう言いながら、『GQ』の読者層にふさわしい時計を選出。結果は納得のものとなった。

「1815は高価ですが、“ランゲ”のなかではエントリーモデル。この価格帯としては安定供給されています」。
時計は雑貨とちがい、安価=価格が安いという意味ではない。しかし誰にも手が出ない価格のものは実用的ではないのだと付けくわえながら。そして、どんなに安くて良いものであったとしても、そこにモノとしての“魅力”がなければいけないとも。

「実用時計は、実際に使われていて、便利で、何かしらの効果があるもの。それは時間を知る、計る、そして時間を楽しめるという効果。人生を豊かにするツールなのですから」

日本人初!ゼニスのアンバサダーに上原浩治投手が就任

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ゼニスはアメリカメジャーリーグで活躍するボストン・レッドソックスの上原浩治投手と日本人初となるブランドアンバサダー契約を結び、2月2日に都内で就任式が行われスポーツモデルの「エル・プリメロ ストラトス スピンドリフト」が授与された。上原投手は多くのマスコミの前で緊張した様子で、『日本人初のワールドワイドのアンバサダーということで責任を感じている。ブランドの名に恥じないよう新たな気持ちでシーズンにのぞみたい。』と語った。

 

もともと腕時計好きで20本ほどを所有しており、ゼニスのユーザーでもあった上原投手。『ゆくゆくは上原浩治モデルも良いですね。それもシンプルで日常的に誰もが使用できるデザインが理想。売れないと僕が全部買わないといけないので・・・』とトークで会場を沸かせる場面もあった。今シーズンの目標においては『毎年、今年が最後と思ってやっている。一年でも長く現役を続けることが目標』とも語り、今後の活躍が期待される。

 

 

 

2016年3月より全国のボール ウォッチ正規販売店で発売開始!

ボール ウォッチは蓄光や電池を一切必要としない自発光マイクロ・ガスライト(※1)を使用している機械式ウォッチ唯一のブランドとして、その抜群の視認性から男性をメインに多くの支持を集めてきた。
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そして2016年、本物志向の女性たち待望のデザイン性を併せ持つ本格メカニカルモデルが誕生した。自発光月齢ディスクと自動巻きムーブメントを搭載した女性用メカニカルモデル「ムーンフェイズ 34」で2016年3月より全国の正規販売店にて発売される。
 
(※1)yoshidawatch.xyz「マイクロ・ガスライト」とは、スイスの革新的なレーザー技術によって作られた新しい夜光システムのこと。従来の夜光塗料の70倍もの高度を誇り、10年以上に渡って発光が持続する。