ヴァンガードライジングサンをイメージしたレッドをあしらう

「ヴァンガード」は2014年に登場したあたらしいトノウ型モデルだ。ベルトアタッチメントがケースの裏ブタ側に埋め込まれ、ラグがないため卵型に近い曲線美にあふれている。一段と“樽”っぽさが強調されたダイナミックなデザインだ。インデックス書体も大型でシャープなため、スポーツ感覚にあふれている。

このモデルは、「ヴァンガード」の日本限定仕様だ。近年のフランク ミュラーは「ライジングサン」の名を冠し、レッドをあしらった日本限定モデルを展開してきたが、このモデルも、インデックスやストラップのステッチにレッドを採用し、強いコントラストを生み出している。日本限定らしいカラーリングのこのモデルが、「ヴァンガード」の日本本格展開に彩りを添える。

スポーツスタイルにスペシャル感満点のモデルが登場

ジュネーブ市郊外、レマン湖を望むジャントゥにあるのウォッチランドにて、独自の新作発表会WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie)を開催するフランク ミュラー。2014年に登場したスポーティな雰囲気を強調した「ヴァンガード」は日本限定モデルやトゥールビヨンを発表し、日本への本格展開に向けて華を添える。このほか、メンズでは、かつての「ダブルフェイス クロノグラフ」の限定復刻などが登場。レディスもここに紹介する「ハート トゥ ハート“トレゾ”カラードリーム」ほか新作が目白押しのラインナップとなった。

チャレンジ ジェットライナー フォージドカーボン

注目の新技術でケースを製造
フォージドカーボンは自動車や航空機で注目されている先端技術で、カーボンファイバーの繊維の方向をランダムに鋳造することで、パターンの方向に沿って裂けやすいという従来のカーボンファイバーの欠点をなくしたものだ。他方で、一段と高温・高圧で鋳造する必要があり、形状の微修正も強靭すぎるために難しい。この製造難易度の高い素材を、惜しげもなく投入したのが、この「ジェットライナー」の新作である。しかも、クストスでは、カラーガラスを鋳造の際に混ぜ込んで、ケース表面にランダムなストライプ模様を生み、アクセントとしている。ムーブメントやフィット感においても死角のない、あたらしいラグジュアリースポーツモデルの誕生である。

著しい進境を見せる新興ブランド

サスーン シルマケス氏とアントニオ テラノヴァ氏が若くして設立したクストスが、2015年、早くも創業10周年を迎えた。ハイテクな素材使い、スポーティなデザイン、ラグジュアリーな作り込みで急速に成長したクストスだが、その代表モデルであるトノウ型の「チャレンジ」に力が入っており、ベゼルやケース側面に設けたスリットにカーボンファイバーを充填したケースや、あたらしい素材である“フォージドカーボン”をケースに採用したモデルが登場。ハイレベルなケースの製造技術に、改めて注目だ。